基本のポーズ ⑤ Utthita Parsvakonasana (体側を伸ばすポーズ)
Utthita Parsvakonasana
utthitaとは「広がった」「伸びた」という意味。
Parsvaは「側面」「横腹」、konaとは「角」という意味である。
asanaは「ポーズ」となる。よって,Utthita Parsvakonasanaとは
横方向へ角度を付けて伸ばすポーズとなる。
【正しい方法】
1、ターダアサナの状態で立つ。息を吸いジャンプして、
両脚を1メートル から1メートル20センチ開く。両手を横に拡げ、
手の平は床に向ける。
2、ゆっくり息を吐きながら、右足先を90度外に向け、左足を少しだけ
内側に向ける。左足の膝の裏を真っ直ぐに伸ばす。
右脚の膝より下の部分が床と垂直になり、太ももが床と平行になる
ように右膝を曲げる。
3、右の手の平を右足の外側に置き、できれば床にぴったりと付ける。
この時、右ワキの下が右膝の外側を覆うようにする。
4、左手を頭の方へ上げてきて、肩の上へしっかりと伸ばす。
■ 胸、お尻、左右の脚が一平面になるように、胸を後方へ持ち上げる。
5、顔を天井へ向け、親指の先を見る。
6、深呼吸をしながら、この姿勢を30秒から1分間キープする。
7、息を吸いながら右脚を伸ばしていく、腕を1の状態へ戻す。
⬇︎(反対側も行う)
8、息を吐きながら、左右を入れ替え2から6の動作を繰り返す。
9、息を吐きながら、ジャンプしてターダアサナの状態に戻る。
<効果>
・足首、膝、ふくらはぎ、太ももの調子を整える。
・胸を発達させ、腰の周りとお尻の脂肪を取り除く。
・坐骨神経痛や関節炎の痛みに効果がある。また内蔵の調子を手助けする。
<ポーズのコツ>
・身体の背面、特に背骨に意識を向けて、身体のあらゆる部分を伸ばす。
・助骨が四方に広がるように、胸の内側まで呼吸を届ける。
・曲げている方の脚に全体重を掛けないように注意する。
・後脚のカカトから、伸ばしている手の先まで一直線の伸びを感じます。
<まとめ>
人は通常、正面しか見ていないので、自分の身体の前側にしか意識が向いておらず、背面や身体の側面への意識が薄れています。
これまで学んだ、Utthita Ttrikonasanaや、このUtthita Parsvakonasanaで、
身体の横側や背面を意識するようになり、身体全体に意識を向けられるようになります。複雑で難易度の高いポーズを行うには、身体の各パーツへの意識が不可欠で、これらの基本のポーズを覚えることが大変役に立ちます。