基本のポーズ① Samasthiti(山のポーズ)
Tadasana (山のポーズ)
Samasthiti(サマスティティー)はサンスクリット語でTadasana (ターダアサナ)とも呼ばれ、全てのポーズの基礎となるモノです。 注(サンスクリット語=インドの古代語)
ターダは「山」、サマとは「直立」という意味で、スティティーとは「不動の姿勢」を意味する。アサナとは、ポーズという意味で全てのポーズに共通して用いられる。
よってターダアサナとは「しっかりと山のように立つポーズ」となる。
一見すると直立しているだけで簡単に見えますが、これから様々なポーズを
学んでいく上で全ての基礎となるモノなのでしっかりとマスターしましょう。
【正しいポーズの方法】
1、足を揃えてまっすぐに立ちます。両足の親指、カカトをくっつける。
足の指は全て床にピッタリとつけます。
2、身体の横に腕を置き、指先を床に向けしっかりと伸ばします。
目線は前に向け、目を緊張させず穏やかに保ちます。
3、両方のヒザ小僧を引き締め、ヒザを引き上げます。
■(そうする事で太ももが引き上げられ、お尻がキュッと締まります)
4、体重はカカトと指先側のどちらか一方だけにかけず、足裏全体に均等に
掛かるようにします。
5、アゴを少しだけ引いて、背骨が上に伸び軽くなるのを感じましょう。
6、この姿勢のまま、穏やかで深い呼吸を繰り返します。
7、30秒〜1分間、自分の体力に合わせてタダアサナを行い、
最後に息を吐き切りポーズを解きます。
<ポーズの効果>
・左右の足へ均等に体重をかける事により、バランス感覚が養わ れる。
・日常のクセから生まれる背骨全体の歪みを矯正する。
・脚の筋肉を発達させ、お尻が引き締まる。
・身体が軽くなり頭も活発になる。
・背骨の柔軟性を回復させてくれる。
<ポイント>
・腕は肩から手の指関節に到るまでまっすぐ下へ伸ばします。
・両肩を一直線上に水平に保つ事でバランス良く真っ直ぐ立てます。
・ポーズの土台となる足裏を広げ伸ばします。
・脛骨(スネの骨)と大腿骨(太ももの骨)が一直線上になるように。
・お腹を引っ込めて、胸を張り胸郭を広げます。
・足裏のアーチ(土踏まず)を形成し、扁平足を改善させます。
・真っ直ぐ立つ事が難しい方は、背中を壁に当てサポートしながら
行なうと良いでしょう。
<まとめ>
簡単そうに見えますが、このターダアサナはヨガの熟練者であっても、
その日の自分に欠けている所を気づかせてくれる大切なポーズです。
体全体を感じるために各パーツを良く観察しながら行いましょう。